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社会人サークルを通じて、組織人としての学びを得る

 世の中、社会人サークルといわれるものは、いろいろとあると思います。スポーツ、音楽・・・また、集まり方としても、会社単位のものもあれば、高校や大学のOB団体、そういった特定の母体がないものなど、さまざまです。

 

 こういった活動は、休日の楽しみの場ですが、それだけでなく、活動の内容や集まりのかたちによっては、若手社会人にとっては、社会人としてのいろいろなものを学ぶことのできる場にもなっていると思います。

 

 私はある団体の代表者を務めていますが、代表者をやっていると、団体内のさまざまなことの進行管理や、必要に応じて各担当からの相談、イレギュラーな事態への対応など、全体をみて行う仕事が多くあります。

 私はたまたま、これまで運営を担ってきた人たちよりも若く、20代半ばで代表者に就いたので、リーダーシップのとり方もわからず、各担当からの相談に対応しきれなくなってパンクしたり、逆に、詳しいことがわからないので意思決定を関係者に任せようとしたら、責任もって決めてくれと言われてしまうこともありました。

 

 ただ、社会人サークルの活動は仕事ではありませんから、外部のお客さんを呼んで発表の場を設けるような場合には、それ相応のことをやる必要があるとしても、それ以外の普段の活動の上では、多少のミスがあったりしても、随時修正していけば許される環境であるといえると思います。(もちろん、団体によって異なりますが)

 そう考えると、こういった活動は、若手社会人が、組織や団体の中で役割を担い、進めていく格好の練習の場であるといえます。

 

 先ほどの話に戻りますが、私は団体の代表者を務めていて、実際は自分の実力が及ばないので、もっと年上の人に代わったほうがよいのでは、と思ったこともありました。

 しかし、こうして多くの人をとりまとめたり、意思決定をしなければいけない立場というのは、組織で仕事をしていれば、そのうち本業の仕事で経験することになる立場です。それを考えると、今、この役割を任せてもらえるのであれば、自分の勉強のために頑張って、諸先輩方に学びながら経験を積むのがよいのではないかと思い、今に至っています。

 

 一昔前であれば、組織での仕事の仕方や人間関係のつくり方などは、上司と酒を交わしながら、上司の武勇伝なども織り交ぜつつ、教わっていたのかもしれません。また、休日に、職場のゴルフ、スポーツ大会といった機会も多くあったでしょう。

 しかし、今はそういった機会も減り、職場の関係で提供される仕事以外の学びの場は減っているのではないでしょうか。

 こういった状況の中で、昨今の若手社会人にとっては、社会人サークルというのも一つの学びの場の選択肢となりうるのではないでしょうか。