総務省が「変な人」を募集? お役所らしからぬ取組続々
NewsPicksというソーシャルニュースメディアを見ていたら、珍しくも、役所の報道発表資料が掲載されていました。
これが、何やらネット上でずいぶんと話題になっているようなのです。なんでも、「変な人」を募集しているのだとか。
「通称:変な人」を募集???
話題になっているのは、こちらの報道発表。
「独創的な人向け特別枠(仮称)」・・・タイトルからして不思議です。カタカナ語を使わないように頑張ったらおかしいことになったんでしょうか。
総務省|平成26年度「独創的な人向け特別枠(仮称)」に係る業務実施機関の公募
概要はこんな感じ。
総務省においては、情報通信審議会情報通信政策部会イノベーション創出委員会中間答申(平成25年7月5日)を踏まえ、ICT分野において破壊的な地球規模の価値創造を生み出すために、大いなる可能性がある奇想天外でアンビシャスな技術課題に挑戦する人を支援するため、「独創的な人向け特別枠(仮称)」 を平成26年度より開始することとしております。
さらに、事業概要の資料を見ると、「独創的な人向け特別枠(仮称)」と書いた横に「通称:変な人」と書かれています。そんなばかな。
そんなわけで、ネットでも話題になったというわけです。
お役所始まったな! 総務省が通称「変な人」事業をスタート (ねとらぼ) - Yahoo!ニュース
ただ、よく見ると、まじめなことも書いてあります(笑)。
「Disruptive Change」: 世界的に予測のつかないICT分野において、破壊的な地球規模の価値創造を生み出すために、大いなる可能性がある奇想天外でアンビシャス なICT技術課題に挑戦する人を支援。閉塞感を打破し、異色多様性を拓く。
対象者:大いなる可能性のある ICT 課題に挑戦する個人 義務教育修了者
研究費: 300万円(上限) (所属機関には間接経費を別途支給)
公募開始: 2014 年 6 月(予定)
期間: 1 年間(繰返し応募可)
採択件数: 10 件程度 ( 想定 )
評価: 絶対評価。
それだけ、日本には優秀なIT人材が不足しているということなのでしょうか。
文部科学省が研究者にお金を出したり、経済産業省が企業にお金を出したりということはよくやっていますが、総務省が個人に投資するというのは珍しいような気がします。
まだまだある 役所らしからぬ取組 - 経産省のOPEN METI
総務省の事業は、なんだか不思議な感じもありますが、経済産業省は、うってかわって、かっこいいデータサイトを作ったらしいです。
なにこれかっこいい。
これもねとらぼで取り上げられていました。
「夢は経産省のデータを居酒屋で見てもらうこと」――経産省、おしゃれかっこいいデータサイト「OPEN METI」公開 - ねとらぼ
夢は「居酒屋で見られるようなデータ」。居酒屋で日本のエネルギーや起業の話をしている若者たちを見て、思ったという。「難しく、小さな文字で書いていて も、一部の人にしか読まれない。こういうエネルギーを持った若者に見てほしいデータがあるなら、そういうものを作らなければならない。居酒屋にぺらっと1 枚置いて指を指しながら話ができるような、ソーシャルメディアで友人と共有したくなるような、そういうものが作りたかった」(経産省大臣官房広報室 担当者)。
なんかかっこいいこと言ってますね。
今はまだ貿易のデータだけなのですが、これから充実していくようです。
統計情報をスマホで確認
また、こんなものも。
日本全国の統計情報が閲覧できるAndroidアプリがイカス!
総務省統計局は、スマホで統計情報を閲覧できるアプリ「アプリDe統計」の提供を始めたそうです。
統計資料の閲覧方法は、市町村など地区別に分類された“City Stat”と、項目別の“ポケット統計”の2つ。アプリのメイン画面からそれぞれアクセス可能。
“City Stat”では、都道府県から市区町村を絞り込んで、調査したい地区を選択する。GPS機能を使って現在位置を検出し、該当する市区町村を直接調べる機能も搭載している。外回りの営業で住所などが分からなくても素速く調べられるのがイカス!!
電子申請などではInternet Explolerしか対応していないものも多い中で、役所がスマホアプリに対応したというのは、なんだか珍しい気がします。
アプリがGPSと連携しているというのもいいかもしれません。
ことば食堂へようこそ!
少し前に話題になりましたが、文化庁は、コミュニケーション上の齟齬(そご)が生じる場面や、慣用句等の本来の意味、本来とは異なる意味の生まれた背景等を4分前後の動画で紹介するという取組を始めました。
文化庁 | 国語施策・日本語教育 | 国語施策 | ことば食堂へようこそ!
サイトはいかにもお役所らしい簡素なページなのですが、動画コンテンツは伝わりやすい内容になっているように思います。
うまく使おう
こうした様々な取組がなされており、これから、以前よりも公開される情報などが増えていくとが考えられます。まずはこうした情報をよく見て、うまく使いたいと思います。