最上級客室は1両1室でもリーズナブル路線 JR西日本が豪華寝台列車導入へ
JR九州の「ななつ星in九州」に続くクルーズトレイン。どのようなものになるのでしょうか。
最上級客室は1両1室
JR西日本は21日、2017年春から走らせる豪華寝台列車の概要とデザインイメージを発表しました。世界でもまれな1両1室の最上級客室を含め、1編成全体の定員は30人ほどで、運行ルートは未定とのことですが、京阪神から日本海側や瀬戸内をめぐる構想とのことです。
最上級客室は1両1室 JR西、豪華寝台列車の概要発表 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
JR西日本が豪華寝台列車を導入へ……編成定員30名、1両1室も (RBB TODAY) - Yahoo!ニュース
記事にも客室のイメージなどが紹介されていますが、最上級客室は1両1室とのkと。非常にラグジュアリーな客車をもつ「ななつ星in九州」でも、最上級の「DXスイート」は1両2室ですから、さらにぜいたくなつくりということになります。
また、JR西日本の発表した寝台列車の客室のイメージとななつ星in九州の客室の雰囲気では印象が異なりますね。
立ち寄り観光や沿線の素材を盛り込むなど、JR九州の手法を踏襲
ななつ星in九州は、1泊2日と3泊4日の2つのコースがあり、3泊4日のコースでは、沿線観光だけでなく、沿線の旅館での宿泊も組み込まれています。
また、車中の食事は沿線の素材を取り入れるほか、室内装飾に有田焼が使われるなど、車両にも沿線の素材が取り入れられています。
こうした手法については、JR西日本においても踏襲されるようです。
運行開始は2017年春を予定。京阪神と山陰・山陽エリアでの運行を予定している。JR西日本エリアには、京都や松江、出雲や宮島等の歴史・文化が豊かな 地域や、日本海や大山、瀬戸内海などの自然が数多く残っている。これらの日本の姿を再発見する旅を、上質な空間とともに楽しむことを提案する。運行の途中で沿線の立ち寄り観光を組み込むとともに、列車には沿線の素材を盛り込み、沿線の魅力が溢れる列車とする。
また、ななつ星in九州では、走行中に景勝地等を通過する際には、運行ダイヤ等を可能な限り調整し、速度を落として運行することで、乗客に景色を楽しんでもらうという工夫をしているそうです。こういったことも、ぜひ受け継いでほしいと思います。
リーズナブルな設定とは・・・?
冒頭で取り上げた記事によれば、真鍋精志社長は会見で「この列車を材料に地域観光を盛り上げる。運賃はできるだけリーズナブルな設定にしたい」と述べたそうです。
リーズナブルとは、どの程度なのでしょうか。
ななつ星in九州は、1泊2日コースのスイートを2名1室で利用した場合、1人180,000円ということです。
なかなか気軽に利用できる料金設定ではありません。
しかし、上記のような料金設定であるにもかかわらず、2014年8~11月分のななつ星in九州の申込みは、平均倍率が37倍だったそうです。
年齢別の内訳の内訳をみると、
60代(28%)、70代(25%)、50代(19%)、40代(11%)、その他(17%)
平均年齢62歳
とのこと。
この料金設定では、そうなりますよね。
JR西日本はもっと手の届きやすい料金設定となるのか。ぜひとも期待したいところです。