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首都の議会がセクハラヤジを野放しにしてよいのか change.orgは早速キャンペーン開始

 18日の都議会において、女性議員に対して「結婚したほうがいいんじゃないの?」などのヤジが飛ばされたという件。ネット上でもだいぶ話題になっていますね。

 

女性の思いは伝わらない

 先ほどテレビのニュースでも映像を確認しましたが、塩村議員の質問のうち、女性・子育て支援に関する質問の途中で、「結婚したほうがいいんじゃないの?」といったヤジが飛ばされていました。

 都議会の録画映像では、質問者のマイク以外の音はほとんど入っていないため、ヤジは明確に聞こえませんが、そのヤジが飛んだ直後に、周りからも声が上がり、しばらく笑いが起きているようは、ざわざわした様子を聞きとることができます。

 

 塩村議員は、一瞬言葉に詰まったものの、そのまま質問を続けましたが、それまで非常にはっきりと質問を述べていたのに対し、それ以降は、早口になったり、言葉がうまく流れなかったりと、動揺している様子がうかがえます。

 

 これに対する塩村議員のコメントには同感でした。

「女性の抱えている問題を、まずは議会で訴えて、通していかなきゃいけない。伝えていかなきゃいけないのに、目の前に座っている人たちにも届いていないということに、すごく悲しくなったんです」

「結婚するかしないか、子どもを産むか産まないかは、その人自身の問題です。女性の社会進出が進むなかで、そういったこと自体にいろんな悩みを抱えている女性が多いなかで、デリカシーのない発言だと思います。

女性の悩みを代弁して質問している最中だったので、私個人への否定というだけではなく、このような問題で悩んでいる女性全員を侮辱した発言だと、私は思っています」

議会のセクハラヤジは「学校のいじめと同じ」 塩村文夏都議が語った「悲しい気持ち」 (弁護士ドットコム) - Yahoo!ニュース

 

首都の議会がこれでよいのか

 これに対し、自民党は、発言者を特定しない方向とのこと。ヤジだからと片づけてしまっていいのでしょうか。

 

 東京都は、全体的に先進的で、もちろん大都市で財政も潤っているからできることもありますが、それだけでなく、待機児童対策に貢献している認証保育所制度をはじめとして、国がカバーしていない部分を独自に取り組んだり、国よりも高い水準の取組を行ったりしています。

 こうした取組で実績を上げ、国の基準等の改善を提案するなどしている都ですが、そうした活動のおおもととなる予算の決定や条例等の制定を担う都議会が上記のような状況であるというのは、大変残念なことです。

 

change.orgが早速キャンペーン

 この件について、署名を用いて思いを届けるプラットフォームであるchange.orgでは、このような自民党東京都連の対応に対し、発言者の特定と処分を求めるキャンペーンを始めたそうです。

 

キャンペーン | 私たちは、都議会本会議内で女性差別発言をした自民党都議会議員を特定し厳正に処分するよう、自民党東京都連に対して強く求めます。 | Change.org

 

 動きが早いですね。

 

 私自身は、発言者の処分というところには重きをおくつもりはありませんが、こうした動きをきっかけに、議員の皆さんには、マイクの前以外においても議員としての責任をもった発言をしていただきたいと思います。