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新潟地震50年 ツイッターなど用い避難訓練 「知る人減っても防災教育を」

 1964年に新潟、山形、秋田の3県で26人が犠牲となった新潟地震から16日で50年となり、新潟市では、約10万人が参加する避難訓練が行われたそうです。

 

ツイッターで避難指示など

 1964年に新潟、山形、秋田の3県で26人が犠牲となった新潟地震から16日で50年となった。津波などで11人が死亡した新潟市では、地震発生時刻の午後1時過ぎから避難訓練が行われ、市民ら約10万人が参加した。

 訓練は震度6強の地震が発生したとの想定で実施。市が防災無線ツイッターなどで避難を指示し、市民らが次々に高台や高所に避難した。同市東区の市立山の下小学校(児童数約230人)では、地震発生の校内放送を受け、児童らが一斉に机の下に潜り込んだ後、教員の誘導で、周辺住民らと一緒に屋上に避難した。

<新潟地震50年>ツイッターで避難指示…震度6強想定訓練 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 

 避難指示は防災無線がオーソドックスですが、最近の家屋は気密性がよいので、防災無線で呼びかけても、外で何か言っているかどうかわかる程度で、全然伝わらないんという家もありますから、他の手段を併用することはよい取組ですね。

 ただ、市民が市の防災ツイッターをフォローしていなけければ、その情報は市民の元には届かないので、こういった避難訓練だけでなく、さまざまな機会を捉えて、こういったかたちで防災情報を発信しているということを市民に浸透させる必要がありますね。

 

 実際、私は行政の防災ツイッターは全く見たこともありません。何か災害があったときに、情報が流れてきそうなアカウントを探してツイートをチェックするということはありますが、日常的にはフォローしていません。

 そういった人も多いと思うのですが、そういった人に、何かあったときのために、日ごろからフォローしておいたほうがよいと思わせるには、どうPRしたらよいのか、というところが課題だといえますね。

 

当時を知る人が減っても・・・

 訓練に参加した人の感想には、地震を体験した世代から、防災教育を広げたいという声が聞かれたそうです。

  訓練に出席した篠田昭市長は「半世紀がたち、地震を知る人は減ったが、きょうを機に今後一層防災教育を広げていきたい」と話した。

 地震当時、市内の会社で事務をしていた無職山田佳子さん(72)は「大きな揺れに驚いて会社を飛び出したことを思い出した。子どもたちにも防災意識を強く持ってほしい」と話した。 

新潟地震50年で避難訓練=「知る人減っても防災教育を」 (時事通信) - Yahoo!ニュース

 

 災害の際の身の守り方については、日本各地で昔から伝えられており、東日本大震災の際も、「津波てんでんこ」は正しかった、ということが話題になりました。

【温故地震 大震災編】生存率99・8%「釜石の奇跡」 「津波てんでんこ」の教えの正しさ 都司嘉宣+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

 

 こうしたことは、学校などで正しい知識とともに学ぶことも必要ですが、体験した人が身近にいれば、子どものころから身近な人の体験をもとに学ぶということも、また、ひとりひとりになじんでいきやすい学び方なのではないでしょうか。

 

 新潟、あるいは地震に限らず、日本は災害に見舞われたことのある方も多いですから、その体験が共有され、地域の防災意識の向上につながっていく、こういった循環がこれからも日本各地で回っていくことを期待します。