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結婚すると仕事や学業に打ち込めない? 未婚化・晩婚化が進んでいる理由

 「少子化社会対策白書」が閣議決定され、若い世代の未婚率は上昇、晩産化も進んでいることがわかったそうです。

 

未婚率は上昇、第1子出産の平均年齢は30歳代!

 政府は17日午前の閣議で、2014年版「少子化社会対策白書」を決定した。若い世代の未婚率は上昇が続き、最新の10年の時点で25~29歳を見ると、男性は71.8%、女性は60.3%。女性の晩産化も進み、第1子を出産した平均年齢は12年で30.3歳だった。白書は仕事と育児の両立に向けた環境整備の必要性を指摘している。

未婚率上昇、晩産化も=仕事と育児の両立困難―少子化白書 (時事通信) - Yahoo!ニュース

平成26年版少子化社会対策白書 概要版(PDF形式) - 少子化対策:政策統括官(共生社会政策担当) - 内閣府

 

 20代後半にさしかかって、結婚する人は周りでだいぶ増えましたが、やはり30代になってから結婚する人も多いことを考えると、未婚率は実感に近い数字かもしれません。

 第1子の出産年齢も、高卒で20代前半などに結婚して出産する人もいますが、一方で、30代で結婚する人も多いですから、平均するとそのくらいかもしれませんね。

 

 それにしても、第1子出産の年齢が30代に乗っているというのはちょっと衝撃です。

 私たちが子どものころは、30代で初産というのは高齢出産でしたよね・・・!

(参考)婚姻・出産等の状況(平成26年度版少子化社会対策白書)

 

結婚すると仕事や学業に打ち込めない?

 内閣府が実施した意識調査では、若い世代で未婚・晩婚化が進んでいる理由について、20~30代男性の回答は「経済的余裕のなさ」が最も多かった。しかし、同年代の女性では「独身の自由さを失いたくない」がトップ、「仕事や学業に打ち込みたい」が続き、男女の意識の違いが示された。

 先ほどの記事の記述ですが、ぱっとこれを読んで、結婚すると「仕事や学業に打ち込」みにくくなると考える女性が一定数いるということなのか、と思いました。

 

 調査の報告書ではぱっと探しづらいので、概要版を見てみます。

コラム:家族と地域における子育てに関する意識調査について

 3ページのグラフを見ると、多い順に「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」(51.9%)、「経済的に余裕がないから」(47.4%)と続き、多くの選択肢では、男女でそんなに大きな差はありません。

 しかし、「仕事(または学業)に打ち込みたいから」を見ると、男性が17.8%であるのに対して、女性が33.2%となっています。

 

 結婚の次に出産を想定して、ということであれば、出産すれば必ずキャリアの中断が生じるので、その影響を懸念するのはわかりますが、そのことを除けば、結婚と仕事・学業に打ち込むことは、相反することなのでしょうか

 

 今や、結婚したら仕事をやめるのが当然という社会でもないし、結婚を機に生活が変わるとしても、仕事を続けたり、違う仕事を探したりすることは、昔よりはるかに容易になっているはずです。(もちろん、子育てとの両立にはまだまだ課題は多いですが)

 この調査結果に違和感を感じるというのは、ただ自分が、結婚しても続けられる恵まれた仕事に就いているからなのでしょうか。

 それとも、結婚したら仕事をやめて家庭のことをまずはきちんとやりたい、という女性が多いということなのでしょうか

 

 私としては、むしろ、結婚したらプライベートも充実するので、仕事も一層力を入れて取り組める、ぐらいだと思っているのですが、そういうものではないのでしょうか・・・?